指が大きめで単音を弾くのに苦労している方、
より本格的なオルゴールのような演奏をしたい方、
半音を使った曲にチャレンジしたい方…
そんな悩みを抱える
カリンバ中級者の皆さんに朗報です!
今回は、透き通るような美しい音色と
弾きやすい配列が特徴の
LingTingクロマチックカリンバを
徹底レビューしていきます。
スペックと基本情報
基本スペック
- サイズ:17.5 * 13.5 * 2cm
- 重量:約745g
- 材質:バイオレットウッド
- 音階:下段C調、上段C#調
- キー数:34キー
同梱物
- カリンバ本体
- 保護ボックス
- キャリーバッグ
- チューニングレンチ
- パッチピックアップ
- クリーニングクロス
- ステッカー3枚
- 日本語マニュアル
価格帯
1万円前後
楽器としては格安。
カリンバとしては中価格帯。
詳細レビュー
外観と仕様
高級感あふれるバイオレットウッドの
美しい木目が特徴的です。
配列は2段式で、
下段が通常の17音カリンバと同じC調、
上段が半音高いC#調になっています。
キーの形状も個性的で、
先端に向かってカーブを描いています。
先端は丸みを帯びているので、
爪が削れる心配は少なめです。
音色と演奏性
最大の魅力は濁りのない美しい音色。
その透き通った音はまさに
「雪を聞く」という商品名がピッタリ。
サスティーン(余韻)が長く、
シンプルな曲をゆったりと
演奏するのに向いています。
キー同士の間隔が広めなので、
指が大きめの方でも
一音一音をしっかりと
演奏することができます。
メリット・デメリット
メリット
- オルゴールに近い美しい音色
- キーの間隔が広く単音が弾きやすい
- シンプルな配列で演奏しやすい
- 半音が演奏可能で曲のレパートリーが広がる
どこか冷たくも、透き通った美しい音色は、
この楽器の最大の魅力です。
キー同士の間隔が広めなので、
指の大きな方でも演奏しやすく、
アルペジオ奏法などの
繊細な表現も楽しめます。
また半音が演奏できることで、
通常の17音カリンバでは
演奏できなかった曲にも
チャレンジできるようになります。
デメリット
- 約745gと重い
- チューニングが非常に難しい
- 上下段の距離が大きく速弾きが難しい
745gという重さは、
500ミリのペットボトル1本と半分!
女性の方は特に演奏時の
工夫が必要になります。
チューニングは下段を調整する際、
上段のブリッジを外す必要があり、
かなりの技術が必要。
対処法は次の章で説明します!
また上下段の距離が大きいため、
速いパッセージの演奏には
向いていません。
デメリットの対処法
チューニングについて
- 基本的に工場出荷時の調律で問題なし
- チューニングが必要な場合は、ショートヘッジレンチを使う
基本的に出荷前に調律は
されているはずなのですが、
時々チューニングが必要な固体が
存在します。
もちろんチューニング用のレンチが
付属されているのですが
このレンチでは、下段をチューニングする時に、
上段のネジを全て外す必要があるのです!
これを解決して、
下段のみのチューニングを成功させるには、
「ショートヘッドレンチ」と言う商品を
購入する必要があります。
直径のサイズは2.5ミリ。
頭の部分は約7ミリ。
要するに頭の部分が
少し短いレンチですね。
この商品であれば、
冗談のキーを外さずに
下段のみのチューニングが
可能になります。
注意点があるとするなら、
レンチを回す際に、
下段キーと干渉することがあるので、
無理せず少しずつ回すこと。
一番届きにくく、
跳ね上がりの大きい下段の中央キーを
外すことができました!
夢にまで見た光景!!
カリンバの規格変更や
付属品レンチの改良によって
必要なくなる可能性もあるので、
ショートヘッドレンチを購入するのは
カリンバ購入後でも大丈夫。
ちなみにレンチのカスタマイズの方法は
Xのレスで盛り上がりました!
重さの対策として:
- 膝の上での演奏がおすすめ
- テーブルの上で演奏はアームレストなどのクッションを使用
私の場合は腱鞘炎が心配なので、
必ずテーブルの上で演奏するようにしています。
この時、低反発のアームレストを下に敷くと、
机に変な響きが伝わらず
より良い音色を楽しむことができます。
まとめ
おすすめな人
- 指が大きめで演奏に困っている方
- じっくりと音色を楽しみたい方
- アルペジオ奏法を重視する方
向いていない人
- 初心者の方
- 持ち運びを重視する方
- 速弾きが好きな方
クオリティの高い音色と
弾きやすい配列を求める方には、
非常におすすめの一台です。
確かに745gという重さは気になりますし、
チューニングにも苦労するかもしれません。
でもその透き通るような音色は
他のカリンバでは味わえない
唯一無二の存在。
スライドテクニックがあまり好きでない方でも、
しっかりとした単音演奏が可能な
このカリンバで、
新しい演奏表現に挑戦してみませんか?
レンチはカリンバの規格変更や
付属品レンチの改良によって
必要なくなるかもしれません。
一度カリンバを購入して
内容を確認してね。