前回に引き続き「ウクレレ・ソロの楽譜から、自分の楽器の楽譜を作り出す方法」を書いていきます。
「ウクレレの楽譜から自分の楽器の楽譜を作り出す方法・その1」
まず、お気に入りの曲が載ったウクレレ・ソロの楽譜は手に入れましたか?
その楽譜の五線譜には、音符の和音までしっかり記入されていますか?
この二点をチェックしたら、いよいよ作業開始です。
主旋律を探す
ウクレレの楽譜にはヘ音記号がありません。
そのため主旋律(メロディー)と伴奏が同じ五線譜上に、入り乱れて記入されることになります。
と言っても見分け方は簡単で、五線譜に縦に並んでいる音符のうち、1番高い音が高確率で主旋律になります。
もしその音を弾いて、しっくりこなければ、2番目に高い音を弾きましょう。←理由は後で
音の伸びが良い楽器であれば、主旋律を弾いているだけでさまになりますよ〜
伴奏のアレンジ
主旋律を見つけたら、次は伴奏です。
ウクレレ・ソロの楽譜は特に初心者向けの楽譜はとてもシンプルです。
ジャラーンと4和音を鳴らして、一章節を使ってしまうなんてこともよくあります。
私が使っているハンドオルゴールなどは音の伸びが短い方なので、一回弾いただけでは物足りないことがあります。
そんな時はハモってる和音を分解して演奏したります。
例えば↓のように同じ和音を4拍伸ばす時は
↓
などにアレンジ可能。
またギターやウクレレのジャカジャカとしたストロークも、分解して弾く順番を変えて、アルペジオ風にアレンジ。
↓
↓
音を鳴らす順番や組み合わせは、基本的に自分が弾きやすいやり方でOKですが、もし和音の中に臨時半音(♯♭)や半音を解消させるナチュラル(♮)があった場合はその音を使ってみましょう。
♯♭♮は作曲者が曲の流れを変化させたい時に使うことが多いので、あえてその音を使うことによって、曲の個性が際立ちます。
また1ターン目と2ターン目でパターンを変えてみると曲に変化が出て楽しいですね。
主旋律より高い音のアレンジ
冒頭で「主旋律は1番目か2番目に高い音」と書いたのを覚えてますか?
それは「主旋律よりも高い音が伴奏として使用されている場合がある」
ということ。
ウクレレはソロのスタイルで演奏する時に、弦を一本張り替えることがあります。
この弦のことを「ローG弦」と言います。
どんな音がするのかと言うと、通常よりも1オクターブ低い「ソ」の音が鳴ります。
「ド」よりも低い音を出したい時に必須の弦なのですが、初心者用の楽譜だと、この弦の張替えを行わない「ハイG弦」の楽譜、もしくは兼用の楽譜が存在します。(だいたいは楽譜集の冒頭に注意書き有り)
そのため本来の音よりも1オクターブ高い音が伴奏に割り振られることがあるのです。
もちろん「伴奏=主旋律よりも低い音」という厳密な決まりがあるわけではなく、ウクレレでジャラーンと弾いている分には気になることはありません。
ですがハンドオルゴールで弾いていると、ちょっと違和感が…
もし楽譜通りに弾いてみて、違和感を感じるのなら、
主旋律よりも高い伴奏は1オクターブ下げてしまいましょう。
↑の主旋律は「ファ」です。
この場合は「ソ」を1オクターブ下げるといい感じに。
以上が私がウクレレ・ソロの楽譜をアレンジする時に使っている
テクニックの基本です。
このやり方はギターの楽譜やピアノの楽譜でも、応用が可能だと思います。
ぜひ自分の好きな楽器で、好きな曲を楽しんでくださいね。
次回は今回の記事でアレンジした楽譜をさらに夢弦工房さんのハンドオルゴール クロマチック・カリンバに特化させるやり方を紹介できたらと考えてます。(別記事を挟むかも…)
その時はまた宜しくお願いします!
せっかくなので最近youtubeにUPした動画を貼り付けておきます。
↑の記事を見直しながら聴いていただけたら幸いです。
オススメ記事
・ハンドオルゴールと戯れています [ハンドオルゴール・カリンバ]
・ハンドオルゴール (カリンバ)楽譜の作り方まとめ
・YouTubeチャンネル登録1,000人突破記念!質問に答えます!!
・演奏動画用にマイクを買いました! iPhoneに繋げて使っています
・メロディーハープを購入!練習10分くらいで弾けるなんて素敵やん
コメント